今年の健康づくり講習会は「職場のメンタルヘルス対策」を実施しました。

今回講和をいただいたのは、産業カウンセラー・心理相談員、他にも数々の資格を持たれている石井満先生です。

石井先生は山形県天童市にある大手農機具メーカーに38年間勤務され、
長年に亘り総務人事、労務管理、安全衛生管理、交通事故防止対策、
労災防止対策に従事されてきたという経歴をお持ちです。
現在は寒河江市で『わかばサポート』の代表をつとめておられます。

講演はメリハリあるお声で、かつ難しい言葉は一切使わず、
ご自分の体験を交えた興味深いお話に、時には身を乗り出して聞き入り
あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

 

 

 

 

さて、初めてメンタルという言葉を耳にしたのは25年ほど前だったでしょうか (筆者の記憶)

当時はメンタル不調の代表格であるうつ病は一般にはまだ認知されておらず、
り患した人を一括りにして、『精神病』と揶揄しつつ呼んでいたように思います。

ところが近年はどうでしょう。発病率は30人~50人に1人!
うつ病は普通に誰でも発症しうる、風邪ぐらい身近なものになっています。

そんな現代いざ自分が、または周りの同僚がメンタル不調に陥った時どうすればいいか。
そもそもうつ病とは何か。
などなど、知らな過ぎてクエスチョン???マークだらけです。
それらを社内でしっかりと認識する必要がある!
と言うことで今回の講和をお願いしました。

 

 

冒頭、先生は「メンタルヘルス対策は自殺予防である」と言う
いきなりショッキングなお話からスタートされました。

(仲間が)メンタル不調であることを気づかなかった、
気づいたけれど知らないふりをした。
「あの時一声かけておけば良かった。」
最悪の事態に陥ってからそんな風に悔やまなくてもいいように、
ほんの少し勇気だして「どうしたの?」「大丈夫だよ」「辛かったら休んでね。」
そんな風に言えたら救える命があるのだと言うことでしょう。

 

 


そして大事なのが、職場の環境を見直すことです。
職場内に存在するストレスはなにか。
原因を知って、認めて、速やかに軽やかに対処すること。
心が疲れたときは「休みます」と言える職場。
それはうつ病の防止につながるだけでなく、誰にとっても居心地よい職場づくりにつながるのではないでしょうか。

 

 

 

 

さらに快復して職場復帰した同僚には、普通に接すること。
「無視」、「距離を置く」、「会話を避ける」などは絶対やってはいけないことです。
まずは「おはよう」のあいさつから始めましょう。

 

 

 

本人が体調不良であることに初めに気付くのは、
家族はたったの11%だとか。
因みに会社の同僚が40%、上司が27%、人事係が11%。
なんと約8割が職場内の人と言うことです。
これは無関心ではいられませんね。
「この人なんか変だな。」と感じ時は
上司に一言伝えておくのもいいでしょう。

 

石井先生のお話はかなりのボリュームで、しかも多岐に亘るものでした。
私の筆力でそれを表現することはとても難しかったため、
先生のお話にもどついて記事を制作させていただきました。

 

最後になりましたが、うつ病は治療によって必ず治る病気です。
症状が出たときには迷わず心療内科を受診して、
1日も早く笑顔を取り戻しましょう。