総務の鈴木です。

ようやくお正月気分が抜けたかな、と思う間もなく、

気がつけば早2月。

さて、2月の行事で1番に思いつくのは、やはり節分ですよね。

そこで今回は、面相が鬼に似ている『アマハゲ』のご紹介です。

 

『アマハゲ』とは
山形県飽海郡遊佐町吹浦の浦通り地区(女鹿・滝ノ浦・鳥崎)に
古くから伝承されてきた小正月行事で、
日本海側の秋田県男鹿半島に伝わる『ナマハゲ』と
同じ系統のものと考えられています。

寒い冬の怠け心を諫める行事で、
ケンダンという蓑をまとったアマハゲが 集落の家々を回って、

あばれる(!)、おどす(!)、凄む(!)、子供を泣かせ(!)酒を飲む(!)
普通ありえない(@@;)

なのに、
おどされて子供が泣くと大人が大喜びして、
そのうえ丁寧に酒でもてなされるという(笑)

子供には大迷惑な、いわゆる奇習です。

1999年に重要無形民族文化財に、
2018年にはユネスコ無形文化財に認定され
長く保存されるべき伝統行事となりました。

 

そしてさらにこの度、アマハゲの歴史を楽しくまとめた
創作絵本『アマハゲ物語』が出版されました。
その中身は地域の人達の鳥海山信仰や妖怪の話、
地域の集落名の由来などが分かりやすく描かれていて
子供も大人も楽しめるやさしい絵本です。
全50ページで読み応え満点。


物語は郷土史研究家の天地間(てんちかん)(本名・前田直己)さん、
作画は北星印刷(株)社員のすずきみそら(本名:未空(みく))さんです。

この絵本は遊佐町内の学校や図書館に配置すると共に、
庄内地方の書店でも1冊税込み1,100円で販売しています。

 

一見こわい
アマハゲは鬼のような
厳しい顔かたちをしていますが
実は地域を見守るやさしい神様なのです
だから決して節分に豆をぶつけてはいけないのです
(笑)